DBSについて知る

DBS植込み後について

術後の入院

通常、手術後は1〜2週間入院する必要があります。

入院中に医師が、神経刺激装置のスイッチを入れて、刺激の調整を行います。この刺激の調整は体外から、医師用プログラマを使って行われるため痛みを伴うことはありません。効果が十分に得られて、かつ副作用が現れないような刺激条件に調節します。手術直後は、手術の影響で一時的に病気の症状が軽くなることがあります。このような時は、医師の判断で数日間神経刺激装置のスイッチをOFF(切)にして刺激を止めておくこともあります。

手術後、下記のような症状がある場合は、速やかに医師にご相談ください。なお、お薬は医師の指示に従って服用してください

  • 手足や顔面のぴりぴり感、言語障害、治療効果の変化など、何らかの変化を感じる。
  • 装置の植込み部位に痛み、はれ、赤くなるなどの症状がみられる。
  • めまいや頭部のふらつき感がある。
  • 頭痛のためのお薬を飲んでも、頭痛が継続する。

退院後の外来受診

植込み後は、検査や刺激の調整のために病院を受診する必要があります。

植込まれた神経刺激装置の電池がなくなった時には、神経刺激装置を交換しなくてはなりません。神経刺激装置を交換する際は、脳に植込まれているリードはそのままで、電池のなくなった神経刺激装置のみを新しい装置に取り替えます。通常交換は局所麻酔で行われます.交換手術には通常数日から1週間程度の入院が必要となります。 
植込まれた神経刺激装置の電池寿命は、一般的な刺激条件で使用した場合、3年〜5年間使用できると想定されています(非充電式の神経刺激装置の場合)。この電池寿命は、刺激条件やターゲット、一日の使用時間によって変化します。患者さんによっては、5年以上持つ方も中にはいらっしゃいます。電池残量は、外来受診の時に医師がチェックをします。

執筆藤本 健一 先生(自治医大ステーション・ブレインクリニック 神経内科)

 

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