
本態性振戦は、身体の一部が規則正しくリズミカルにふるえる神経系の疾患で、最も多くみられるのは手のふるえです。
また、頭、声、腕、脚にもふるえが起こる場合があります。
症状はふるえのみで、他の症状はありません。
高齢者のかなりの割合にみられ、40歳以上の25人に1人1)、65歳以上の5人に1人2)がかかるとされています。
本態性振戦の発症の詳しい原因はまだよくわかっていませんが、緊張すると症状がひどくなり、加齢とともに進行するケースが多くみられます。
ふるえがひどくなると、字を書く時、コップの水を飲む時、お箸を使う時にふるえるという訴えが多いですが、最近ではコンピューターのマウスの操作や銀行のATMの操作がふるえのためにうまくできないと訴える方も多く見受けられます。
このようにひどくなると日常生活に支障をきたすようになり、さらに人に会うのが億劫になることもあります。
他の病気(パーキンソン病の振戦やアルコール依存症など)を疑われることも少なくありません。
参考文献
執筆貴島 晴彦 先生(大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 教授)



